[2012/7/11追記: multi motion mldu5+ ノートカードについての最新記事もご参照下さい]
http://snumaw.blogspot.jp/2012/07/mldu5.html
multi motion MLDU5 (以下、MLDU5) は Sit ball に座ったアバターの位置を操作する機能が追加されました。この機能により Henmation や 3FX などで販売されているペアダンス(カップルダンス)や、MikuMikuDance の2人用、3人用といったダンス アニメーション/モーションを MLDU5 に組み込んで楽しむことができるようになりました。
反面、呪文のようなダンスセット記述になりますが、ペアダンスやカップルダンスを使わないのであれば、MLDU4 までの記述方法で問題ありません。
基本の構文は以下です。すべてカンマで区切ります。
ダンス名, 再生秒数, 左右位置調整、向き調整、前後位置調整、高さ調整
(注) 2011/4/11以降に配布している multi motion MLDU5 β2(RC) は構文が変更されました。 ダンス名, 再生秒数, 前後位置, 左右位置, 上下位置, X軸回転, Y軸回転, Z軸回転 となります。
ダンス名は必須ですが、それ以外は省略可能です。複数ダンスや複数の調整は | でダンス名、調整数値をつなげます。
今回はこのダンスセットの記述方法について説明します。
なお、ダンスセットを作りたくない、という方は、ダンス アニメーションを MLDU5 にいれ、[全ダンス] モードでダンスを楽しむこともできます。ダイアログの [次のダンス] [前のダンス] ボタンでダンスの切り替えが可能です。
ステップ1 踊りたいダンスを追加する
MLDU5 で編集を選び「中身」タブに Animations ~ Animations 25 という編集可能なノートカードがあります。このノートカードを編集することで、好みのダンスセット(プレイリスト)を作成することができます。注意点は「ノートカードの名前は変えないでください。」
1) ダイアログのボタンとして表示するダンスセット名を記述する。
<ダンスセット名> </ダンスセット名> でダンス アニメーションをくくります。ダンスセット名はダイアログのボタンになるため長さの制限があります。日本語(漢字、ひらがな)は4文字以下、英数字だと12文字以下(ボタンには11文字しか表示されないこともあります)になります。その文字数以上の指定はしないでください。
たとえば、恋愛レボリューションという名前のダンスセットを作りたい場合は、日本語名だと <恋愛レボ> </恋愛レボ>、英数字だと <Love Revo> </Love Revo> のようにします。
2) アニメーション名を追記する。
ダンスセットの対象となるアニメーション名を追記します。たとえば、motion0, motion1, motion2 の3つのアニメーションを上記の [恋愛レボ] ダンスセットに組み込みたい場合は、
<恋愛レボ>
motion0
motion1
motion2
</恋愛レボ>
となります。この設定では初期値の 24 秒ごとに順番にダンスが再生され、motion2 までいったら、頭の motion0 に戻ります。再生秒数は管理者用ダイアログの [間隔設定] から変更できます。
3) 再生秒数を指定する。
それぞれのアニメーションの再生秒数は個別に指定可能です。たとえば最初の motion0 はポーズのみで60秒くらい待っている状態にして、次からダンスを始めてそれぞれ 18 秒で自動的に切り替わるようにするには以下のように記述します。
<恋愛レボ>
motion0, 60.0
motion1, 18.0
motion2, 18.0
</恋愛レボ>
最初のポーズ(motion0)から 60秒待たずにダンスを開始させたい場合はダイアログの [次のダンス] ボタンを押します。あとは設定されている 18秒でダンスが自動的に切り替わります。
シングルモーション(普通のダンス)のほとんどはこのステップ1の記述でだいじょぶです。
ステップ2 複数のアニメーションを追記する
1) 複数アニメーションを登録する
同時に複数のダンス アニメーションを再生させたい場合は、| (縦棒、シフトキーを押しながら \ ボタン) でつなげます。たとえば、boy01 モーションと girl01 モーションを同時に再生させる場合は
boy01|girl01
と記述します。motionA, motionB, motionC の3つのダンスを同時に再生させたい場合は、
motionA|motionB|motionC
と記述します。それぞれのモーションは MLDU5 のサイクル番号とよばれるグループと関連付けられています。
MLDU5 から rez した Sit ボールの番号や、ダンスを送るときに指定したグループが相当します。
再生秒数の登録は1つだけです。上記の3つのモーションを 22.45 秒再生させる場合は
motionA|motionB|motionC, 22.45
という記述になります。これで0番に座ったアバターには moitonA、1番に座ったアバターは motionB、2番に座ったアバターは motionC がそれぞれ 22.45 秒再生されます。
2) ダンスをするアバターの位置を指定する
Sit ボールは 1.5 m の間隔です。ダンスセットで位置調整なしの場合は、Sit したボールを基準点としてモーションが開始されます。モーションによる位置調整がなければ、ボールの上の位置で踊ることになります。
各モーション作成者/メーカーおよびモーションによって、この基準点はさまざまです。MLDU5 では個別に対応することができます。
調整の値は、すわったボールからの移動です。
左、前、上へ移動はプラス、右、後ろ、下への移動はマイナスで単位はメートルです。
複数の位置調整はアニメーション同様 | でつなげます。0グループを 1.5 m 左に、1グループは動かさず、2グループを 1.5m 右に移動させる指定(つまり、同じ位置にする)は以下のようになります。
1.5|0.0|-1.5
3) アバターの向きを指定する (注) 2011/4/11 以降に配布している multi motion MLDU5 β2(RC) では、X軸、Y軸、Z軸に対する角度指定に変更されています。
(追記) 2012/7 発売の multi motion mldu5+ も上記同様 X 軸、Y軸、Z軸の回転角度を「度」で指定する方式です。
以下の最新記事をご参照ください。
http://snumaw.blogspot.jp/2012/07/mldu5.html
向きの指定は8方向の指定にしました。角度(ラジアン)での指定はしません。0から7の数字を使います。 Sit ボールを上から見た場合は、反時計回りになります。
これらの調整記述を使って販売されているカップルダンスや、MikuMikuDanceのマルチモーションを調整します。
たとえば Henmation のカップルダンスの場合は以下のような記述になります。
17_Boy_Couple_KATE_14_01_duration_24.06|17_Girl_Couple_KATE_14_01_duration_24.06, 24.06, 0.75|-0.75
ダンス名が長いのでみづらいですが、2つのダンスを 24.06 秒再生し、位置は、ちょうど2つのボールの真ん中にくるように調整しています。
LSLCON 2010 で展示している MLDU5 には「ポーズ」というダンスセットがあります。そちらの記述は以下のようなものです。ブログの表示上、アニメーション指定が改行されていますが、緑、青、黄色の記述はそれぞれ1行です。
<ポーズ>
**KoumB** - Crouch - 5|**KoumB** - Standing - 69|**KoumB** - Crouch - 27, 6.0, 0.5|0.0|-0.7
**KoumB** - Standing - 98|**KoumB** - Standing - 98|**KoumB** - Standing - 98, 6.0, 0.75|0.0|-0.75, 5|0|3,-0.5|0.0|-0.5
**KoumB** - Standing - 89|**KoumB** - Standing - 81|**KoumB** - Standing - 77, 6.0, 0.3|0.0|-0.3, , -0.5|0.5|-0.5
</ポーズ>
青の指定の内容は
・1つの同じポーズを 0,1,2 グループに対して行い
・再生秒数は 6.0 秒で
・0グループは左に 0.75m, 1グループは動かず、2グループは右に 0.75m 移動し
・0グループは右斜め後方、1グループはそのまま、2グループは左斜め後方を向き
・0と2グループは後ろに0.5m, 1グループは動かない
という登録内容になります。
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